サイクルペーパークラフト〜紙で作る自転車の世界〜
休日は晴れてればどこかへ自転車で出かけちゃう質ですが、インドアなことも好きなんです。
そんな私は子供の頃から、紙でクルマや自転車の模型を作る、ペーパークラフトの制作活動をしています。
今回はちいさな自転車の世界を紹介します!
◆紙工作少年
小学生低学年の頃から、子供には高くて手が出ないプラモ代わりに作り始めたのがキッカケで、イラストレーターの母や出版物のデザインや編集を手がけていたの父のお陰で画材など創作環境は申し分なく、実家の車や街を、3つ離れた弟と作ったりしていました。
なんだかんだ20代になった今でも作り続けており、高校からスポーツ自転車に乗り始めてからは、自転車の模型が面白くて主に作っています。
模型を作る材料は紙だけじゃなく、木でもプラスチックでも金属でも何でも良いのですが、材料が身近にあふれていることと加工に特別な工具が余り必要でなく容易なことから、紙を使い続けています。
100%紙にこだわっているわけではなくて、竹ひごや造花用ワイヤー、プラ版など表現に合ったものはなんでも使います。
原点は図画工作なのです。
◆サイクルペーパークラフトの世界
ここ数年で作った作品です。
いかがでしょうか。
そして、小さな自転車の模型がどのように作られているのか動画にまとめました。
正直、細かい作業が多く、根気が必要です。
フレームが完成したところで、かなり満足しちゃいます(笑)
実車を観察することも多いです。ハンドルやサドルのポジションなど乗ってみた感触も重要です。組んでみて、その自転車の特徴や構造の意味を知ることもあって勉強になります。
模型を作ることで、自転車の世界がまた広がりました。
◆スケール1/10のサイクリング
自転車はフレーム、タイヤ、ホイール、ギヤ…とそれぞれパーツごとにメーカーが異なり、パーツの集合体であると言えます。つまり、各パーツは好みや用途に応じて交換が可能で、自分だけの一台に仕上げることが出来ます。
これは1/10のスケールにした模型においても同じで、その一台をカスタムすることでストーリーを紡ぐことが出来ます。どこに行こうか、どんな人が乗っているのか、自転車からそんなお話ができる作品にしたいなと思っております。
逆に言えば「轟天号」のように、一台に詰まったストーリーから自転車の模型を組み上げることも出来るでしょう。
実際に街や駅、森といったロケーションで撮ってみるとジオラマや箱庭に勝手になっていく面白さがあります。
ちなみに作り手としての魅力なのですが、これだけの自転車を本当に組もうと思ったら、えらいお金とスペースを取るもんで夢の様な話になります。1/10の模型にすることで、自転車の所有欲と組む楽しさを満たすことができていると言えますネ。
◆紙自転車でどこへ行く
まだまだ作ってみたい自転車は多く、制作技術と表現のさらなる改良にも果てがありません。
そして、もっと世に出して作品に対する反応を聞きたいというところもあります。
今までは自分が勝手に作っているだけの作品ばかりでしたが、依頼に答える作品も作ってみたい。つまり販売することも視野に作り続けたいと考えています。
創作活動がメインではないので、現実難しいところもありますが、少しづつ。
ホントに小さな自転車屋さん「LARIX BICYCLES 落葉松自転車商会」を本格的に始動したいと思います。