落葉松自転車商会

Larix Bicycles

海を見に行くキャンプツーリング【後編】

海を見に行くライドの後編ということで、海を離れて信州に帰ります。

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◆遠くに飯縄山が見えます。

まず、大潟水と森の公園へ寄ってみました。

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砂丘後背地により行き場を失った上流からの川水が溜まって形成された池である「潟」がいくつかあり、水辺の豊かな環境を形成しています。

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南西の奥に妙高山黒姫山飯縄山が見えました。結構見えるものなんですねと思うと同時に、今日はあの向こうまで帰らなきゃいけないんだよなぁとしみじみ思うのでした。

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鵜の池に半島状に伸びる尾根の突端にある「丸山古墳」へ行ってみました。一辺が20メートルの正方形で、四辺が正しく東西南北を向いています。古墳時代(3世紀中頃~6世紀末期)の4世紀後半から5世紀前半に築かれた、久比岐地方では最も古い古墳とのことです。
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オオワライタケが生えてました。
大丈夫です。自転車で十分脳内麻薬が出るんで間に合ってますw

 

◆金色の季節を走り抜ける
収穫の時期を迎えた金色の稲穂の中を高田へ向かいます。
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新堀川沿いの砂利道を南下していきます。青空、稲穂しか無い景色。新潟に来たと実感する他無い、旅情あふれる景色にペダルも回ります。
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北越鉄道ほくほく線が突如見えました。

冬の地吹雪対策で、効果になっているんですね。雪が付着しないようシンプルな構造になっており、独特な景観を生み出しています。


◆これはもしや駅跡?

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新潟県道77号上越頸城大潟線を南下していくと、不自然に右に曲がる箇所があり、その向こうが広場になっていました。これはもしや駅跡かな?と思ったらそうでございました。

kubikino-railpark.jimdofree.com

大正3年〜昭和46年までJR信越本線黒井駅から北越鉄道ほくほく線浦川原駅までを保倉川沿いに結ぶ頸城軽便鉄道という路線がありました。ここは百間町駅として鉄道会社の本部や車両基地があった中心的な駅だったそうです。
残念ながら開館しておらず、動態保存している機関車を見ることはできませんでしたのでまた訪れてみたいですね。

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そうそう、航空写真で気になっていた保倉川の旧河道が圃場になっている景色も確かめそこねたので、それも合わせて。

 

◆桜と蓮の名所、高田城跡

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上沼道の鶴町ICなどを経て、高田市街に戻ってきました。

高田城は、1610年に信州川中島から入封した松平忠輝により、高田平野を流れる関川の自然堤防や中洲地形を巧みに使い、1614年に築城されました。大阪の陣を控えていたことから、たった4ヶ月という驚異のスピードで普請されたそうです。

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その後8代の城主がそれぞれ高田藩を治め、城下町を形成し、今は桜の名所と蓮の名所として親しまれています。

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平成5年に復元された三重櫓を訪れました。
ヒノキのいい香りがする櫓の中には、解説パネルや出土品、甲冑などが展示されています。

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◆お昼はつけ麺。

お昼近くにまだ高田市街というのは後々のスケジュールを考えるとちょっとまずいので、妙高市街でお昼にすることにしました。
国道292号線を南下し、新井駅界隈へ

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化学工場が駅の周りにある、この新井という街はなんというか人の気が無く、以前来たときも食いっぱぐれそうになったのです。
もう少し進んで、旧北国街道沿いの「麺みなみ」で妙高つけ麺なるものを頂きました。
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ピリ辛のとうがらしペースト?かんずり?が結構辛くて、美味しかったです。
地元の方に愛されているお店という感じで結構賑わっていました。

 

スイッチバック二本木駅

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車通りが激しい国道18号をヨタヨタ帰るのは危ないのと迷惑なのと楽しくないので、旧北国街道を辿って帰ります。裏道・旧道こそ自転車の醍醐味ですよ。
農家の軒先でゴザに座って花豆の選別をしているお婆ちゃんがいたり、なんだか旅情があって良いじゃないですか。

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スイッチバック二本木駅に着きました。日本曹達の工場があり、その引込線がかつてはあったそうです。

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踏切を超えて、ググッと勾配がキツくなったところで左に振れてパニアバッグが縁石にあたり弾かれて、コケましたw
幾多の落車を経験しているので、今回はクルッと受け身が取れましたが、クルマ来て無くてよかった^^;
自転車でコケるとわけわからないところが痛むんですよね。気をつけよう

 

◆いよいよ県境、関川の関所

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赤倉温泉がある妙高高原まで戻ってきました。
流石にくたびれてきました。でも、長野県今日まであとちょっと。
行きに走った信越大橋を通れば標高を変えずにそのまま行けますが、ココは律儀に旧北国街道へ。

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関川関所道の歴史館は残念ながら閉館中でした。

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トラス橋の関川一の橋を渡り、スノーシェッドがあるヘアピンコーナーのつづら折りの坂道を登っていくと、元の国道18号線へ戻りました。

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野尻湖を通過し、江戸時代の俳人 小林一茶終焉の地である柏原宿を超えるとあとは下るのみ。
焼きとうもろこしの香りに誘われながらも、国道18号線を下っていき、無事帰ってきました。

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◆自宅から自転車で海へ行けたね!

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とまぁ久々のキャンプツーリングでした。
専用のフロントキャリアにパニアバッグの組み合わせは、荷物の重心が低く安定しており、ツアラー達によって長年試されてきた末の正解なのだなと改めて感じました。
長い距離、時間自転車を漕いでいる事自体が楽しいですし、見慣れない景色や町並みはとても刺激的で、また自転車旅行に行きたくなりました。