落葉松自転車商会

Larix Bicycles

天空の庭園と冒険を求めて宮田高原へ

このブログのヘッダー画像は、宮田高原という標高1650mに位置する風光明媚な場所で撮影しました。

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今回は、この天空の庭園を求め、そしてここから未だ走ったことのないロングダートを下ってこようという冒険も含んだMTBライドです。

◆今回のルートは?

宮田高原は長野県の南部に位置する、上伊那郡宮田村にある標高1650mの高原。かつてはゆるやかな斜面を活かしスキー場が運営されており、今では村営のキャンプ場となっています。

麓からは想像し得ない、のどかで平らな草っぱらと雄壮な中央アルプス木曽駒ヶ岳が作り出すこの景色がなんといっても魅力です。

また、宮田高原へ至る標高差900m余りの寺沢林道は実業団のヒルクライムレースにも使われており、健脚なサイクリストにも大満足のルートであります。

latlonglab.yahoo.co.jp

今回は寺沢林道を登り、宮田高原キャンプ場に到着。今日の最高地点になります。そこから未踏のロングダートを下ります。オッ越という峠というか分岐を伊那側の林道藤沢線に下り、林道野田山線を登り返し、物見や城を経由して林道猪山線を下ってゴールというルートです。

 

◆今日のルートはループなので、ゴール地点にクルマをデポ

ここ連日の激しい夕立を警戒し、午前中に殆どの行程を終えられるよう、朝6時台からスタート!

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ゴール地点の林道猪山線の出口にあたる、サーキット場「ラリーキッズ伊那」の近くにクルマをデポし、広域農道を駒ヶ根方面に南下します。

サーキット場は廃業して、太陽光発電所になっていました。

 

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寺沢林道の起点に来ました。山頂はガスってますね。行くんですか?バカですねw

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まぁ、まだ時間が早いですから、直にガスが晴れてくるでしょう…と期待しつつペダルを回していきます。

途中n/11とどこまで登ったかを知らせてくれるポールがありまして、曇でどのくらい登ればいいのかわからない今日みたいな日にはとても心強いです。ただ、なぜ分母が11という素数なのでしょう?全長11kmなんですかね。

途中途中、長めのいいところに看板が設置されています。が、今日はなぁ~んも見えません

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途中、接続する小三沢線の所まで来ました。1/25000の地形図で確認します。大体、全体の標高差の1/3くらいこなしたでしょうか。

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この路線は落石が多く、工事が完了したばっかのようです。7/6に開通
標高を上げると、いよいよガスが濃くなってきました。熊出そうだし、怖いし、もう帰ってマクロス⊿観たい。

 

◆一向に晴れない霧、そして登頂

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三十三観音がある鉾立神社まで来ると、あと標高差は150mほどになります。

ガスってるっていうレベルじゃないですね、もはや雲の中です。下から沢の音が聞こえるのですが、どのくらい落ち込んでいるのかもわかりません。

一向に晴れなさそうなので、下山のルート探索は諦めることにしました。登ってきた寺沢林道を下ることにします。勇気ある撤退ではなく積極的な撤退です。

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スタートから1時間半で宮田高原に到着!せめて、ここまでは登っとかなきゃ、ねw
気温は16℃くらいでしょうか?腕の毛に水滴がつくほどの湿気というか霧。人気がなさすぎるのも相まって、涼しいです!さすが高原!

 

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うわぁ…

◆頂上は静寂の中に。そして踏破困難な下山ルート

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本来ならこんな素晴らしい景色のところなのです。ファンタジックな天空の庭園。

 

一面ミルキーな景色の中で何も見えないのですが、展望台のほうへ行ってみることにしました。

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なんとも静かで落ち着く空間です。

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しばらく、静寂を楽しんでいました。

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朝露が脚に伝うのが気持ちいい

 

 

キャンプ場の管理事務所の方がいらっしゃったので、宮田高原周辺の道路状況を聞きました。

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宮田高原から駒ケ岳への登山について【注意】2013/10/1

オッ越付近は法面崩落があり、路面状況がかなり悪いとのこと。伊那方面へ降りる林道は接続しておらず、車両で通過するのは不可能みたいです。

また、伊勢滝のほうへ行くルートも途中に崩落箇所があるため、自転車では通行できないと言われました。

もともとダメだったんですね(おそらく担げば通過可能かと思いますが、この天候では止めておいて正解ですね)、いずれにしても再調査が必要なルートです。

 

◆今日はダメな日なので下山です。
路面が湿っているのと対向車が霧でわからないので、ゆっくり降りていきます。ホントにガードレールが霧に消えていくもんで、もしラインを外したら落っこちますからね。シャレになりません
ウィンドブレーカーを切るものの、なかなか寒くて手がかじかんできます。

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中腹まで降りてきたら、景色が見えるようになってきました。同時に蒸し暑さが上がってきます。なんて日だよもう

 

来た道をしょうがなく戻り、伊那ラリーキッズまでの上り坂もイヤイヤこなし、ゴール。霧は霧で良いところもありましたが、天気のいい日にまた来よう!

 

◆おまけ。陣馬形山と四徳温泉

なんか悔しいので、天竜川をわたって東側の陣馬形山へ。宮田高原と真反対側です。

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夏休みの思い出

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誰しもが息を呑む、鳥瞰図的絶景!

クルマで登ってきてしまいましたが、謎の達成感があります。
頂上のキャンプ場は県外からの家族連れを中心に賑わっておりました。

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アザミに吸蜜に来たキアゲハ

 

林道黒牛折草線を抜け、折草峠を経て上伊那郡中川村の四徳温泉キャンプ場へ来ました。

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shitoku.net

通常キャンプ客向けなのですが日帰り入浴もやっています。入湯料は600円(伊那谷在住の方は400円)で、ヌルヌルの強アルカリのお湯が気持ちいい。

陣馬形山にお越しの際にはオススメです!