7年に一度の御柱を見に行こう!
◆御柱の年です
今年2016年はうるう年でリオオリンピック開催の年でありますが、諏訪地域においては何よりも諏訪大社の御柱祭の年であります。
7年に1度行われるこの奇祭。
巨木の丸太に何十人という人が乗っかったまま斜面を滑り落ちていく「木落し」の様や遠く響く「木遣り」が印象深いですね。
企業の休暇スケジュールまで”御柱進行”になってしまうほど諏訪の民が熱狂する「御柱祭」。今回は御柱にちなんだポタリングです!
信州諏訪 御柱祭 平成二十八甲年「諏訪大社式年造営御柱大祭」
諏訪大社は下諏訪町に下社の秋宮と春宮、諏訪市に上社の本宮と前宮という風に4つの神社がありまして、それぞれで御柱祭が行われます。様式が微妙に違います。諏訪信仰の厚い上伊那など近隣の地域はもちろん、全国にある諏訪神社でも行われるとか…
◆そもそも御柱祭とは
なんでこんなことしてるんでしょうか?
公式HPをみても、ホントのところはよく判ってないみたいですね。
出雲での国譲りの一件ではるばる諏訪の地まで来るハメになってしまったタケミナカタノカミ(諏訪大社の祭神)は諏訪の地から出ないことを誓うのですが、その結界としての4つの柱を建てたことが御柱に繋がるんじゃないかという俗説があります。
この、タケミナカタノカミが信州にやってきた経路の話はかなり興味深いものがあり、絡めたポタリングも走っているのでおいおい紹介したいと思います。
◆御柱のためにペダルを回せ!
さて、今回は、上社の御柱の御用材が上伊那郡辰野町の横川渓谷に仮置きされているということを聞いたので、自転車で見に行ってみました。以下ルートです。
春霞でアルプスが見えない伊那谷を北上していきます。風が強く、オフシーズン明けの貧脚に堪えます(いつもでしょ!)。見晴らしのいい広域農道を使いました。平行する春日街道(県道88号線)や西天竜幹線水路沿いの道、アップダウンは激しいですが県道203号線を使うのもいいでしょう♪
国道153号線に接続し、辰野市街を抜け善知鳥峠方面に更に北上します。
JR飯田線の信濃川島駅向かいの「横川峡入り口」交差点で左折し、県道201号線に入ります。ここからゴールである、御柱が仮置きされている辰野町営の宿泊施設「かやぶきの館」まで6kmほどです。
途中の火の用心の看板。ルパンが描きたかったのはすごく伝わったぜ!
上社の御柱の特徴である、人が乗り柱のアンカーが掛かる「メドデコ」がぶっささった御柱のようなものが畑の脇にありました。沿道にはのぼり旗も掲げられ、盛り上がりが伺えます。
途中の川島の熊野神社。袋小路の横川峡は気になるスポットがたくさんあります。今度じっくり探索してみたいですね。
この坂を登り切った先がゴール。御柱を一目見ようとたくさんクルマが登っていきます。
到着!
諏訪地域で御用材を調達するのがしきたりらしいですが、目通し(周囲)3m、長さ20m弱にもなる素性のよい、モミの大径材はなかなか見つかるものではありません。
今回のはこの横川渓谷の奥にある横川国有林内の計8本(本宮・前宮合わせて)が選ばれました。
見学者で賑わう仮置き場。太く長い御用材の存在感は流石のものがあります。
トラックで運ぶにしたってトレーラーだよなぁ…
普段目にしているパルプやチップになってしまうC材とは雲泥の差!月とスッポン!
風は少々強かったですが、2月にしては気温が高く、いい自転車日和でした。
暖かくなると出てくるは虫と自転車乗り。追いつかれたりすれ違ったり…
帰りは天竜川を走ったり。釣りシーズンも解禁!釣り人もちらほら。
今日は自転車に乗る予定じゃなかったのですが、春を感じる暖かさに呼ばれて走ってみるもんです。いいポタリングでした(と言えればよかったのですが、家まであとちょっとのところでディレーラーのインデックスが不調になり、前輪パンクもあったり…まぁ7年に一度に免じて良しとしましょw)。